「感性」と「ものづくり」を融合する
ヒューマン材料工学第8回
東京理科大学大学院 基礎工学研究科 材料工学専攻

平成20年度 材料工学特別講義T(第11回)  

科学が高める一杯のコーヒーの価値

石光商事(株)研究開発室長

石脇智広 先生
日時:1022()14:5016:20 


場所
:講義棟K202

(場所が変更になりました。)

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 コーヒーの世界は数々の職人技が長年かけてつくりだした大きな森です。たくさんの「感性」が絡み合ってできた大きな森はとても複雑で、コーヒー屋でさえ道を見失うことがしばしばです。それがコーヒーのおもしろさの一つではあるのですが、道を見失ったコーヒー屋はコーヒーの価値さえ見失ってしまい、いつしかたくさんのコーヒーたちの付加価値は「価格」だけになってしまいました。

 私も大きな森を彷徨一人です。森の複雑さに惹かれ、向こう見ずにもたいした予備知識もないままに飛び込みました。行方不明になるのは必至!ただ私には「科学」というコンパスがありました。ですから感性の森に道を見失うことはありませんでした。ある時は先人が作った道に行き着き、プロの技に隠された理由を知り、思わず唸りました。また、ある時はいつのまにできた道に迷い込み、常識のうそを知りました。いろいろなことがありましたが、どんな場合にも常に客観的な評価ができたように思います。

 「科学」というコンパスを片手に歩く。その恩恵は私自身にのみもたらされた訳ではありません。客観性をもった道が切り拓かれたことで感性の森は見晴らしのよい、歩きやすいものになりました。それは新たな感性を磨くために役立ちました。森の大きさを実感し、一杯のコーヒーの価値を見直すことにも繋がりました。

 本セミナーではコーヒーという身近な商品について実例を挙げつつ、「感性」の世界に「科学」が与えた影響をお話しします。

(担当:曽我)

東京理科大学大学院 基礎工学研究科 材料工学専攻